HOME > 出版のご案内

出版のご案内

『初中級学習者向け日本語教材 日本文化を読む』

初中級学習者向け日本語教材『日本文化を読む』

初級レベルの日本語学習者に対して、どんな「読み教材」がふさわしいかは、私の長年の課題でありました。

一般に入門・初級の日本語の学習は口頭でなされ、そこで習った文型や表現を記述することで、小さな「読み」の第一歩が始まります。おおむね日本語の「話し言葉」と「書き言葉」は異なるため、口頭での表現とは別に、書き言葉としての正しい構文が学ばれることになります。

学習者はひらがな・カタカナ・漢字の習得に加え、「読み」「書き」のスキルを新たに獲得するのに相当の努力が求められます。「読み」の教材はそうした新しいチャレンジに役に立ち、なおかつ学習者の興味をそそるものが望ましいです。
初級の「読み」教材は“読めるようになること”を重視することで、ややもすれば“内容の面白さ”や“文章の質”にまでこだわることが難しかったように思います。しかし成人学習者に対して、初級レベルであっても内容の面白さや自然な上質な文章に触れることは必要です。

初級テキストとしての“内容の面白さ”はトピックだけではなく、むしろ日本語の文法に見る独特の発想の表出にあると考えます。日本語学習では一般に文法を「文型」で教えます。そこで学習者は「文型」を学びますが、日本語の特有の「文法」をどれだけ学んでいるでしょうか。文法のそこにある、ものの考え方、文化を知る「読み教材」があるといいです。

本編においては、習得した日本語レベルに即して、学習者の知的好奇心をそそるだけのトピックを選び、日本語の文法をその発想から掘り起こすことに挑戦することで、初級者、および中級者のための『日本文化を読む』のコンセプトとしました。
日本文化を理解してもらう読み教材として読んでいただければ幸いです。

2013年10月

公益財団法人京都日本語教育センター

京都日本語学校

校長 西原純子

『中上級学習者向け日本語教材 日本文化を読む』

中上級学習者向け日本語教材『日本文化を読む』

初級終了レベルの読み教材には工夫がいります。かねてから、基本的な日本語の構造を学んだ学習者に対して、内容のあるまとまった分量の読みものを提供したいと考えていました。初級レベルで学ぶ日本語は、おおかたは「話す」技能で表現され、読み書きについてそれほど深く学ぶことは難しいのが実情でしょう。その難しさは、日本語の「話すことば」と「書くことば」が異なるということにもあります。

中級レベルに入ると、この「読み」の日本語の基礎をしっかり身につける必要があるのです。中上級ではさらにその輪を大きくし、深めていかなければなりません。それにふさわしい教材として、中級あるいは中上級レベルの学習者がその日本語力で接せられる上質の文章を意識し、本編を編纂しました。

収めた作品は、文学・評論・自然科学と多分野に及び、そのどれもが著名なものです。本編は、先に出版された「上級学習者向け日本語教材『日本文化を読む』」の中上級編として編纂されたものです。今後、皆様のご批評をいただき、さらによりよいものにしてゆきたいと願っています。

なお、本書の編纂には、公益財団法人京都日本語教育センターの吉田道子、桑島卓男、西原純子が当たりました。最後に、本書の発刊にあたってご尽力をいただいた株式会社アルクの田桑有美子氏に厚くお礼を申し上げます。

『上級学習者向け日本語教材 日本文化を読む』

『日本文化を読む』

上級学習者向けの日本語教科書を株式会社アルクから出版しました。
本書は、「読む」学習を続けてきた人たちが、上級あるいはその上のレベルでチャレンジする読解教材として制作しました。上級段階になると、 学習者のニーズに合わせた多様な教材を提供することが望まれますが、本書は「文化を目指した」上級教科書として、社会評論、科学評論、文学、 歴史、などの多分野から作品を選びました。作品を選ぶにあたっては、特に「京都、関西からの発信」を意識しました。京都、 関西の文化を広く伝えたいという趣旨からです。

本書は、当センターの上級クラスの授業で10学期にわたり使用し、修正を繰り返してきたものですが、 適当でないところもまだあると思われます。今後、皆様のご批評、コメントをいただき、よりよいものにしていきたいと思います。

『絵でわかる日本語場面別表現205』

「絵でわかる日本語場面別表現205」

2015年春 Amazonよりオンデマンド出版決定!

 

日本語には、簡単な一つの言葉が、場面によってまったく違う意味に使われることが、たびたびあります。例えば「けっこう」 という言葉を、「すばらしい」という意味だと思っていた人が、ある時喫茶店で、「わたしはお砂糖はけっこうよ」という言葉を聞いたら、 「わたしはけっこうよ」とは、何が素晴らしいのだろう!?とびっくりするでしょう。 このような言葉の働きは、どの言語にもありますが、日本語の場合、日常のやりとりの中にたくさん出てきて、 日本語を学ぶ人たちを驚かせたり、困らせたりしています。 この本はそんな言葉の広がりをわかりやすく整理することで、学習者に、いつも話している言葉の別の使い方を発見してほしいと考え、 製作しました。それぞれの場面は漫画のような会話の絵で示しました。 言葉によっては使い分けの数は大変多くなるのですが、その中からよく使われるものを選び、 どの項目も四つないし五つの場面を設定しました。言葉の抽出、場面の選定は、執筆担当者の生活経験や指導経験によるものです。 この本は、2007年1月から12月まで『日本語ジャーナル』に「マンガで学ぶ日本語会話―小さな言葉から大きな広がりを―」 のタイトルで連載したものを、今回、単行本として出版するにあたって、改めて加筆、修正したものです。 実際、言葉の使い方は、使い慣れた言葉であっても、誤解を生んだり失礼になったりします。本書では初級段階のやさしい語彙・ 表現を集めていますが、使い分けについては決してやさしいとは言えず、上級者にとっても興味深いと思います。ぜひ場面別の絵や会話を参考に、 日本語の表現の多様性と広がりの面白さを味わっていただきたいと願っています。 最後に本書の発刊にあたり大変ご尽力をいただいた、株式会社アルクの新城宏治氏に厚くお礼を申し上げます。

お問い合わせはこちら